2010-12-18 カナリアの悲鳴をかき消す騒音 【続き】余談ですが、ユーロの一員であるギリシャと異なり、円という独自通貨を持つ日本で国債危機が生じる場合、国債の暴落は円の暴落とハイパーインフレを伴うと予想されます。 富裕層はリスクを感じ始めると、資産を外貨に逃がすと同時に株や土地などインフレ耐性のある資産に移す可能性があり、金利の上昇と同時に円安と株・地価の上昇が生じるかもしれません。そうなると、経済学者の一部は「これは日本の景気が改善し始めた兆しであり、むしろ良い金利上昇だ」といったご宣託を主張する可能性もあり、それもまた対策を遅らせる原因となるかもしれません。