水色あひるblog

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張り切っているのか?会計検査院

道路照明、省エネ型に変更を 会計検査院、国交省に求める(10/23)
農業活性化の目的で建てられた施設、農林水産省が定めたルールが厳しすぎ結果的に「活性化」していなかった。会計検査院調べ(10/20)
埼玉県が国から補助金を得て取得した土地が、30年以上も放置されていたことが会計検査院の調べで分かった。(10/19)
公益法人への補助金、天下りOBいると7倍 検査院調べ(10/17)
橋の架け替え工事、86億円が無駄の可能性 会計検査院が指摘(10/16)
熊本県、国庫補助事業で不正経理1億2千万円。検査院が11月に決算検査報告をまとめ、正式に公表する。(10/14)

なんだか最近、会計検査院・発のニュースを見る機会がやたら多い気がします。連日のように、あっちの省庁の無駄、こっちの地方自治体の不適切な支出が指摘されています。もしかして、彼らは今猛烈に張り切っているのでしょうか?。

これまで会計検査院は「誰にも望まれない子供」のような存在でした。各省庁の官僚だけでなく自民党の政治家も検査院のことを本音では「いらない奴ら」だと思っていて、「予算執行の無駄を確認する機関もちゃんと設置していますよ」という国民向けのエクスキューズのために、ただ存在だけしていれば良い。なるべく仕事するな。と思われてきました。彼らが省庁の不正を指摘するたびに「チッ!」と舌打ちされ、あるいは露骨に圧力かけられたり嫌がらせも散々されてきたでしょう。
それが今、突然、仕事しても嫌がられず、評価されるようになったわけです。そりゃぁ、頑張っちゃいますよね。最近の「不適切指摘ラッシュ」は、もしかしたら、とっくに調べは付いていたけど、いろいろ圧力なんかがあって公表できなかった案件の棚卸セールでもしているのでしょうか。

民主党は、会計検査院の権限・予算・人員をもっと増やしてはいかがでしょう。限られた人数の議員で、魑魅魍魎のような予算の中から無駄を探し出すのは大変です。実際、人手不足で事業の仕分け作業がいきなり中断しちゃっています。
事業仕分け:ヒアリング作業が中断 小沢氏が不快感表明で
議員は、本来なら、これからの政策を考えてもらうのが本業なのですから、無駄探しに経験と実績のある会計検査院を活用しない手はありません。人員を増やすにあたっては、無駄な特殊法人を潰して、そこで失業した天下り官僚OBを会計検査院で再雇用する、と言うのも一つの案だと思います。予算に寄生してきた彼らだからこそ、自分たちと同じように寄生している連中を見つけるのも得意でしょう。さすがに出身省庁の予算査定はやりにくいかもしれませんが、利権を奪い合ってきた他省庁の査定なら気兼ねなく「能力と経験」を発揮できるのではないでしょうか。
毒を以て毒を制す。ハサミと官僚は使い方次第です。