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水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

自動車の燃費って、この先どう計算するの?

2009年5月発売、三代目プリウスの燃費は38.0km/l*1だそうです。
この「ガソリン1リットルあたりの走行距離キロメートル」という燃費表記は、これからどうするんでしょう。ガソリン車とハイブリッド車まではこの表記で対応可能ですが、車の外から充電できるプラグインハイブリッドになるとうまくありません。GMのシボレー・ボルトが「燃費は98km/l」といったアホな数字が出てきてしまいます。電気自動車*2燃料電池車になるとガソリンを使わないので分母が0になって燃費が無限大になってしまいます。というか「燃」費という単語も変更が必要かも。
km/kWh*3とかにすれば、電気自動車同士は比較可能ですがガソリン車が比較の輪に入れません。

安易な解決策は「km/円」ということになるでしょう。これなら自動車の種類を問わず表記可能です。電気自動車とガソリン車、LPG車やディーゼル車も燃料電池でも、どんな動力源でも相互のコスト優劣が明確に比較できるのは便利です。でも欠点も多くなります。
従来の「km/l」という表記の優れた点は単位に円やドルといった通貨が入っていないこと。実質数値になっています。ガソリン価格の全く違うアメリカや産油国に行っても、ガソリン価格が上がっても下がっても「38.0km/l」は不変です。「km/円」では、それが失われてしまいます。
三代目プリウスの燃費は29.4km/100円となりますが、これはガソリン1リットルが129.1円という2009年9月14日時点の日本での計算。*4この数字をガソリン価格が違うアメリカに持っていってもまるで意味がありません。それどころか、日本での燃費もガソリン価格次第で日々変わってしまいます。電気料金も国によって違うのでやはり日本での電気自動車の燃費が外国では使えません。

では「km/CO2」という表記はどうでしょう。二酸化炭素1リットルの排出で何km走れるか、という単位です。環境保護の精神に対して意欲的ではありますが、コストがさっぱりわからず消費者の不興を買いそうです。それに、プラグイン電気自動車の場合、同じ車でも消費者が差し込むコンセントの根元が太陽電池につながってるのか石炭火力発電所かで随分違ってきます。難しい。
結局、国ごとに「km/各国通貨」で表記し、それをガソリン価格や電気料金が変わる度に書き換えていくしかないのでしょうか?。なんて面倒な。

三菱自動車i-MiEVの燃費がどう表記されているのかなと思ったら、明記されていないんですね。HPのFAQを見ると、

Q:1回の充電にかかる電気代は? →A:通常でおよそ400〜500円程度です。(※ 昼間の電気料金 :約22円/kWh)
Q:1回の充電で走行できる距離は?→A:10・15モードでの航続可能距離は約160kmです。ただし、ご使用頂く環境や運転の仕方等により、実際の距離は変動します。目安として、市街地で時速40〜60km/h程度、空調無しで走行した場合には約120km、エアコン使用時は約100km、ヒーター使用時は約80km程度となります。

http://www.mitsubishi-motors.co.jp/reference/newmodelfaq/i-miev/4-1.html

とあります。計算すると40〜32km/100円。プリウスより優れているんですね。
この、プリウスより上と言う数字を三菱自動車が積極的に出してこないのは、10・15モード計測に比べ実走行での数値が低いので遠慮しているのでしょうか?。ヒーター使用時だと20〜16km/100円。しかし、プリウスの実燃費は街中では20〜25km/l程度らしいので、計算すると19〜16km/100円。まさにガソリン価格次第ですが、年中ヒーター使うわけでもないので通年では負けてない感じです。
となると、数字を出さないのは「km/円」という表現自体が世間的に認められていないとの判断でしょうか?。ま、確かに認められてないか…。
(余談ですが、エアコン使用時よりヒーター使用時に燃費が悪くなるというのは、エンジンという熱源を積んでない電気自動車らしいですね。)

動力源が多様化していく自動車。今後どんな燃費表記がスタンダード化していくのか興味があります。公正な比較ができる実質数値って、何かありますかね?。

(訂正:ガソリン価格に誤りがあったので一部文章を訂正しました。9月29日)

*1:10・15モード走行時

*2:ここでは二次電池電気自動車の意味

*3:電気の単位がこれでいいのか知りません。とりあえずニュアンスで。

*4:石油情報センターのデータによる全国平均価格