水色あひるblog

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参院選2010の年齢

政党別に立候補者の年齢を表にまとめてみました。*1ソートは、右から二列目=選挙区・比例区トータルでの立候補者平均年齢若い順です。

政党名 選挙区 比例区 全体
候補者数 60歳以上 平均年齢 60以上率 候補者数 60歳以上 平均年齢 60以上率 平均年齢 60以上率
新党改革 7人 0人 43歳 0% 5人 0人 48歳 0% 45歳 0%
公明 3人 0人 41歳 0% 17人 0人 46歳 0% 45歳 0%
幸福実現 19人 0人 45歳 0% 5人 1人 55歳 20% 47歳 4%
共産 46人 5人 47歳 11% 18人 4人 48歳 22% 47歳 14%
日本創新 4人 0人 46歳 0% 6人 1人 49歳 17% 48歳 10%
みんな 21人 0人 43歳 0% 23人 7人 54歳 30% 48歳 16%
たちあがれ 4人 0人 45歳 0% 10人 3人 54歳 30% 51歳 21%
自民 49人 13人 50歳 27% 35人 16人 55歳 46% 52歳 35%
民主 61人 14人 49歳 23% 45人 18人 57歳 40% 53歳 30%
社民 8人 5人 56歳 63% 6人 1人 54歳 17% 55歳 43%
国民新 2人 1人 64歳 50% 7人 4人 61歳 57% 61歳 56%


◆民主と自民
平均53歳と52歳。似たり寄ったりですが、僅かとはいえ民主の方が高いのは残念です。蓮舫さん(42)や枝野さん(46)のように若い人が活躍している一方で、今も「経営権」は小沢さん(68)や鳩山さん(63)、菅さん(63)といった結党第一世代ががっちり握っています。輿石参院議員会長(74)や田中直紀=眞紀子女史のダンナ=さん(70)、江田五月さん(69)といった面々が当たり前のように出馬して後継に座を譲らないあたりに、その影響が出ているように思えます。
自民党は、国民新党・舛添新党・たちあがれと相次いで高齢者が転出していったことと、比例区での70歳定年制で青木元参院幹事長らが出馬できなくなった効果が表れているようです。


◆国民新
全政党中で唯一、立候補者の平均年齢61歳と60代の大台に乗っております。亀井さんが街頭演説で「大胆な、大胆な景気刺激が必要」と訴えるのもごもっとも。現職議員も平均年齢は62歳(内4人は70代)。財政ばらまいてバラマイテ国債積み上げて、破綻する頃には俺はもう死んでるから関係ないっていう事でしょう。


◆共産と社民
二つの点で対照的です。平均年齢が共産47歳VS社民55歳、立候補者数が64人VS14人。社民が普通に「勝ち目」を考えて候補者を絞っているのに対し、共産は全国津々浦々で共産党を支持する人が投票先がなくて困らないよう、採算度外視でユニバーサルサービスを展開しています。47都道府県選挙区で公認候補がいないのは沖縄一県のみ*2。さすが共産主義は公平です。
ただ、共産党が勝ち目なしの立候補者でも平気と言う事情があるにせよ、社民党から立候補する若い人が減っているのは、貧しい人を救いたいと考える人が社民よりもっと左翼な共産に集まっているからなのかもしれません。反自民で非民主で嫌共産、社民党の支持層は薄皮のようなニッチです。


みんなの党日本創新党新党改革
ちなみに「みんな」は渡辺喜美さんの党、「創新」は中田元横浜市長・山田元杉並区長の新党、「改革」は舛添さんの新党です。あぁもう、AKBのメンバーより憶えにくいよ。共通しているのは立候補者の平均年齢が40代という若さ。
「みんな」は公示前1議席に対して、立候補は何と44人。どこまで議席を伸ばすか。できれば、選挙後に民主党国民新党と縁を切り、みんなと連立組んでくれると嬉しいのですが…。
「創新」は「たちあがれ」と統一会派を組む方針で選挙協力をするそうですが…、支持率も知名度もお互い低過ぎて、協力しても影響力など無いに等しいのではないかと。保守と言う思想より、経済政策的に近い「みんな」から立候補して、結構な知名度と人気を得ている「看板」を利用した方がよほど選挙で有利に働くと思えるのですが、「クソ生意気で目立ちたがりの渡辺を党首に仰ぐなんて無理」ってことでしょうか?。朝日新聞毎日新聞のHPで「諸派」扱いされていることを、中田さんや山田さんはどう思っているのでしょうか。
「改革」=舛添新党は、私は勝手に「国民新党のポジション狙った結党」だと想像しています。なので、立候補者は現職議員の平均年齢62歳を引き下げてくれる人、そして当選後は大人しく舛添さんの言う事を聞いていくれる素人が都合良いのではないかと思います。獣医師に税理士、翻訳家に結婚相談所社長、元陸自医官…ふむふむ。


たちあがれ日本幸福実現党
現職議員の平均年齢が70歳。立ち上がれずに立ち枯れでは?と揶揄された政党。杉村太蔵くん(30)を擁立するなど平均年齢引き下げに余念がありませんが、それでも片山虎之助総務相(74)や、中山成彬国土交通相(67)がいるので、平均年齢は51歳。若い愛国者はどこに行ったのかと思ったら…、ここにいました「幸福実現党」。立候補者の平均年齢は47歳。発明家ドクター中松氏(82)以外は、60歳以上は一人もいません。


公明党
若い。最年長で54歳。「任期中に66歳を迎えない」という内規のおかげでしょうか。*3

*1:間違いがあったらご指摘ください。

*2:その沖縄も、伊集唯行さんが共産推薦なので、実質全選挙区に共産党に投票したい人の受け皿が存在します。

*3:バックの大ボスは終身名誉会長のようですが…。