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水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

大臣はどこに行った?

行政刷新会議による事業仕分け第三弾が30日で終了しました。昨年は楽しく見ていましたが、今回は釈然としない印象です。第一弾は、昨年9月に政権が移って間もない11月の開催でしたから、旧政権・自民党の利権に染まった予算、官僚が因習に従って建てた予算からお粗末なムダをつついて出すのは自然な事だと思います。でも今回は丸一年、民主党が政権を担ってきた後です。
例えば、スーパー堤防事業が「スーパー無駄遣い」だと言われて事業廃止となりました。完成までに400年必要で総工費12兆円とか、そりゃ誰の目にもアホな事業だとは思います。だったら何故、この一年間のどこかで「こんな事業おかしいから、もう中止するよ。」と国土交通大臣が決断できなかったのか?、はなはだ疑問です。決断していれば、今さら仕分けで取り上げられて世間から批判されることもなかったのに。
社会資本整備事業特会も廃止と仕分けされました。同特会には空港整備勘定や港湾勘定、道路整備勘定などが含まれています。これも政権発足以来、茨城空港への厳しい批判やハブ空港の不在、インチョン空港との落差が論じられてきましたし、港湾についてもプサンやシンガポールに奪われたハブ港湾の地位、無意味な釣り堀港湾の乱造など散々言われてきました。で、どうして無駄の元凶の特会が今まで一年間放置されてきたのか。国交大臣の口から「一般会計に組み入れよう。廃止しよう。」という決断が語られないのか?。
厚生労働省所管の5事業も廃止されましたが、その資金源である労働保険特会は「わたしのしごと館」など官僚の金蔓にされていることはよく知られています。廃止すべき事業はもっと多くあるはずですが、実際には今年4月の第二弾仕分けで廃止されたはずの事業が平然と予算要求されている始末でした。何故こんなお粗末な予算要求がまかり通っているのか?。厚労大臣はノーチェックなのか?。

事業仕分けの舞台で、大臣は一体どこに立っているのでしょう?。原告側の弁護人なのか、被告側の弁護人なのか。大臣・副大臣・政務官の政務三役はムダな予算の削減に努めているのか、いないのか?。予算や利権の削減になる変更を官僚に実施させるだけの強制力が大臣にあるのか、実はそんな力はなくて官僚の反撃に服従するしかないのか。もしかして、削減する意欲がそもそもないのか?。
政務三役がとっくに「向こう側」についているなら、事業仕分けは虚しい行為です。メディアの伝える映像を見ると「仕分け軍団vs官僚」という図式のように見えますが、実際には仕分け軍団が必死に穴を掘る背後で、同じ民主党所属の議員である大臣たちが官僚と一緒に穴埋め作業を手伝っているのですから。

事業仕分け第三弾には「後半戦」があります。11月15日から18日の4日間、第一弾・第二弾で仕分けされた事業の状況を検証するものだそうです。是非そこには大臣はじめ政務三役が議論の前面に立っていただきたい。今回の仕分けでは、副大臣が答弁に立とうとするのを、仕分け軍団が拒否して官僚だけを矢面に立たせている場面もあり、これもまた奇怪な話です。
もちろん仕分け人の意見が常に正しい訳ではありませんから、事案によっては反論もあって当然です。反論も含め、仕分けでの決定が遵守されている物できていないもの、できない理由について、是非大臣たち政治家の口から説明していただきたいと思います。