水色あひるblog

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霞が関は東大生の採用を止めてしまったらどうだろう

国家公務員一種合格者数2010年大学別ランキング。トップ10は下記の通りだそうです。

_1位_東京大学___428人(32.5%)
_2位_京都大学___157人(11.9%)
_3位_早稲田大学__71人(_5.4%)
_4位_東北大学____61人
_5位_慶應義塾大学58人
_6位_大阪大学___ 43人
_7位_北海道大学__37人
_8位_九州大学____35人
_9位_名古屋大学__29人
10位_東京工業大学28人
10位_神戸大学____28人

ずらりと立派な大学が並んでいます。思い切って、東京大学を含めた上位校からの国家一種採用を止めてしまったらどうでしょう。理由は二つあります。

その一「優秀な人には、ビジネスの世界で活躍して欲しい」
ビジネスが富を生み、富が力を生みだします。アメリカは軍事的にも世界一の大国ですが、米軍が強大なのは米国軍人が優秀だからではなく、世界一のGDPに支えられた軍事費があるからです。そして、富を生みだすのは民間のビジネスです。偉大なホワイトハウスが、APPLEGOOGLEMicrosoftメガバンクたちを生みだすのではなく、その逆、民間の富が世界一強大な国家を作っているのです。共産党がどれだけ人民を指導しても救いようもない貧乏人の集合体にすぎなかった中国が、今や世界二位の経済大国に成長したのは、改革開放路線で民間ビジネスの金儲けを解放したからです。
大京大の人達は日本でトップクラスに賢い人達なのに、その才能を官に流すのは国家的損失です。是非、民間で持てる才能を発揮してもらいたい。企業に就職して活躍するのでもいいですし、できればホリエモンさんのように起業して(自身も大儲けしていただいて結構です、ついでに)千人単位の雇用を生んでもらえれば、私のような凡庸な国民にとっても大きな恩恵です。

その二「優秀な人が官僚にいると弊害がある」
大京大の人は、自分達が非常に優秀だと言う自覚と自信があります。だから、民間の声も聞かず、現場から乖離した独善的で机上の空論のような政策を平気で出してきます。また、自分たちは超優秀なのに給与水準はレベルの低い大学出のサラリーマン連中と同程度、上場企業ごときと同程度なのは不公平だと思っているので、適宜天下りして、そこで現役時代の「不足分」を取り戻すのは当然の権利だと思ってしまいます。

明治維新期や戦後復興期には、官僚が上に立ってプランを建てて、そのプランに民間企業が従うという図式に意味があったのでしょうが、今はもう意味はありません。民間が先導して、官は補佐役でいいのです。なのに、相変わらず採用している人材の偏差値で「官>民」の状態が続いているのは時代遅れで修正が必要です。
若い官僚が、自分よりずっと年上の、もしかしたら父親のような年齢の社長に「指導」するのは止めて、その逆、民間企業の経営者達の話を「へー、そうなんですか。ふーん、そんな事情があるんですか。なるほどねぇ。」と感心しながら聞き、「うーん…、じゃあウチ(国)はこんな風にすれば皆さん(民間)のお役に立てますかねぇ。どうでしょう?。」とお伺いを立てるような「真面目な御用聞き」、あるいは今風に言えば「提案のできる営業マン」が欲しいのです。

偏差値逆転関係を修正する為、過去10年ほどの平均をとって採用実績トップ10の大学を「除外校」と指定し、今後当面採用はいたしません。としたらどうでしょう。いきなり来年からでは混乱するのであれば「4年後から」として、どうしても国家一種に行きたい優秀な人は、除外校以外に進学してもらいます。
あと、新卒採用を減らして、民間勤続10年以上の人の中途採用とかも増やして欲しいですね。民間で働いて「行政のここをこう変えれば、もっとビジネスしやすくなるのに…。」という問題意識のある人に官庁に入っていただきたい。