水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

オウンゴール129点

最近のサッカー日本代表はオウンゴールが多いようですが、その話ではなく。
民主党代表選挙で樽床伸二衆院環境委員長(50)に票を投じた129人の中で、樽床氏を民主党の代表にしようと意図して投票した人って、多分一人もいないですよね。
民主党の代表に選ぶと言う事は、その日の夕方には日本国の第94代首相に指名するということです。樽床氏という、国民の誰一人名前を聞いたこともない、顔も見たことないような人物を、ある日突然我が国の首相にするなんていうバカな事はしないでしょう。もし本当に、樽床who?が首相になったりすれば国民は不安で騒然とし、来る参院選での惨敗は必至です。
これってつまり、樽床氏が代表選で勝つことは無いと知った上で、お前に投票するぐらいなら「そいつ誰やねん」みたいな人間に投票する方がマシや、という人間が党内に129人いるぞ。お前が必死にゴール守っていても、わざと逆向きにシュート蹴る気マンマンの人間が129人いるぞ、ということを菅さんに伝える「脅迫状」なわけです。
菅氏が代表選後の挨拶で、「まず、私からノーサイドの宣言をさせていただきたいと思います。樽床さんに投票され応援された方も、私に投票いただいた方も、これからはまさに一体となって今の難しい政治、そして目の前に迫っている参議院選挙に一致結束して戦いぬく、そのノーサイドの宣言をさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。(拍手。樽床氏と握手)」と懸命に融和アピールをしているのは、脅迫状の送り主に対して身代金支払いに前向きである姿勢を示して「ヤケになって無茶な事しないでよ」と伝えるためです。

政治の世界とは、かくもドロドロしているのだなぁ…と、あらためてうすら寒い感じです。
対抗馬に、129票集まってもおかしくない、それらしい人物を立てず、あえて「そいつ誰やねん」を持ってくるあたりに小沢さんの怒りが見える気がします。また、樽床氏がどういう理由でパシリ丸出しの「そいつ誰やねん」役(テレビドラマで言えば死体役)を引き受けたのか、気になるところです。