水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

二段階踏切って、どうでしょう?

待ち時間が長いなぁ、とよく思います。別に「開かずの−」とかでない普通の踏切でも。その中でも一つ気になっているのが、駅の傍にある踏切の場合です。例えば駅のすぐ東側に踏切がある場合、(1)反対側=駅の西側から電車が接近してくる。(2)ホームに入線して停車する。(3)乗客が乗降する。(4)発車して踏切を通過していく。という順になりますが、踏切が何時閉まるかというと、(1)接近中、の段階でもう閉まってしまうんですよね。そこから(2)(3)(4)が経過する間ずっと待ってないといけない。
何故(1)で閉まるのかというと、運転手の過失またはブレーキの故障等によって、ホームで減速も停止もせず踏切に突っ込んでくる可能性がゼロではないからです。絶対の安全を確保するために、毎回、ノーブレーキで突っ走ってきても間に合う「早い」タイミングで踏切を閉めてしまうわけです。これが勿体ない。時間のロスだと思うのです。
そうは言っても「安全第一」と考える人も当然いるでしょう。そこで、踏切の遮断を二段階にするっていうのはダメでしょうか?。
(1)接近中の段階で、まず「赤ランプ点滅」だけ実施します。その後(2)入線が終わるくらいのタイミングで「警報音」を鳴らしはじめて「遮断機」が下りる間に(3)乗降が行われて、(4)発車の頃には閉鎖が完了する、というタイミングです。
そのうえで、小さな子供を連れいてるお母さんのように「万が一・億が一のリスクも冒したくない」人は、赤ランプ点滅の時点で立ち止まれば良し。他方、通勤通学などで急いでいる人は、赤ランプ中は、ちょろっと左右を見て問題なさげなら渡ってしまえばいいのです。自己責任で。これで毎回1分程度は通行時間を延ばすことができて、踏切閉鎖時間を削減できて結構便利になると思うのですが。

踏切閉鎖完了のタイミングは、(4)発車の割とギリギリで大丈夫でしょう。その時点で電車は止まっているので、踏切内に逃げ遅れた人や車があれば発車を遅らせることができます。走行中のように急ブレーキ踏んでも間に合わないという事態は起きません。
赤ランプ点滅中に事故が起きた場合、つまり本当に過失や故障等で突っ込んでしまった場合は、原則として鉄道事業者は免責にします。従来通り踏切閉めていれば事故にならなかったものを、サービスして開けてくれているのですから。とは言え、轢かれた方はたまったものではないので、例えば損保会社に頼んで専用の保険を設計して鉄道事業者と国が折半で保険料を負担するとか。
ただ、一度事故を起こした事業者は当面、割増保険料を負担するか、あるいは安全運航に自信がなければ従来型の一段階踏切の戻してもらうか、した方がいいかもしれません。

問題は、車です。先頭の車が小さな子供を乗せていてリスク回避で停車したら、後続のトラックあたりから「何止まってんだよバカ野郎、さっさと渡れよ。」と怒鳴られること確実でしょう。片側二車線以上あれば、走行車線は停車車線で、追い越し車線は渡る車線、にするとかも一つの方法かもしれません。片側一車線だったら…、むー難しいですね。

ていうか、(1)接近中で遮断機が下りるっていうのは、世界的に見てスタンダードなんでしょうか?。例によって日本は過剰に安全策をとっているのでしょうか。
というようなことを今朝、踏切で考えていました。