水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

2016年オリンピック、東京が落選した理由

やっぱりイギリスのブックメーカーは正しかったなぁ…。*1
東京が落選した理由について、石原さんは「宮内庁ごときが僭越にも非協力的だった」*2とか、「最終プレゼンVTRの出来が悪かった」*3とか、記者に向かって怒りをぶちまけていましたが、そんなことよりも影響が大きかったのは「支持率の低さ」じゃないですかね。
「東京」支持率や用地に懸念 16年五輪の評価報告書/マドリードの開催都市市民の支持率84.9%はリオの84.5%をわずかに抑え、シカゴの67.3%、東京の55.5%を大きく引き離した。
この支持率の低さは、招致レースの初期から変わっていません。
2016年東京五輪招致の決定的弱点は「世論の支持」の低さ/IOCがはじき出した世論支持率はマドリードが90%、リオデジャネイロが77%、シカゴが74%で、東京は59%。
こちらは2008年6月の開催地の第1次選考の際にIOCが出した支持率調査です。何故東京では市民の支持が低いのか、DIAMOND onlineの記事を引用します。

実際、巷にオリンピックを歓迎する空気はない。新聞やテレビが集めた声も「財政が苦しいのに、オリンピックに大金を使っていいのか」、「税金は福祉や医療制度など足りないところに使ってほしい」、「オリンピックが来ていい思いをするのは、一部のゼネコンや広告代理店くらいでしょ」といったものばかり。支持よりもむしろ反対意見の方が多いのだ。

こうした市民の批判を覆すべく石原さんや招致委員会やらが、いかにオリンピックの経済効果が大きいかとか、十分に採算が取れるとか、国全体に活力を与えるとか様々なアピールをしていたのですが、誰も信じてくれない
役所の出してきた都合のいい数字を国民が信用しないっていうところが、支持率の低さの原因だろうと思うんです。
もう騙されないぞっていう感じ。これまで散々、高速道路の需要とか地方空港の採算性とか本州と四国の間に三本も橋作るのはどう考えてもおかしいでしょうとか、嘘八百の「データ」並べたてて事業を正当化され税金をドブに捨てるみたいなことに使われてきたから。2100億円で完成するはずのダムが4600億円になったり、明らかに干拓工事始めたとたんに酷い海洋汚染が生じているのに「因果関係は不明」みたいなことを平気で言ったりするから。
オリンピックの経済効果や採算性については分かりませんが、どうせそれも嘘でしょうという猜疑心が広く国民に浸透しているのだと思います。今回の招致活動でも、支持率についてIOC調査で56%なのに「招致委員会が独自調査したら70%以上あった」*4とか言い出すのも猜疑心を煽るだけだったような…。

そんな訳で、東京がオリンピック招致に負けた原因は、官僚や石原さんの古巣である自民党これまでの嘘の積み重ねではないかと思います。


という夢を見ました。。
さぁ、2016年オリンピックの開催地を決める投票は日本時間3日午前0時10分開始、発表は同午前1時半の予定だそうです。 どうなるかなー。