水色あひるblog

はてなダイアリー 「mizuiro_ahiruの日記」 から引っ越しました。

クローゼットの中の、2万人?の死体

厚労省新型インフルエンザの「流行シナリオ」を発表しました。

新型の罹患率を通常のインフルエンザの約2倍の「20%」として推計すると、感染者は約2550万人となり、入院患者は約38万人、重症患者は約3万8000人に達するという。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090828AT1G2802B28082009.html

ほうほう…。で、死者数は?。あれ…ないの?。

死亡率については「被害の想定を目的とするものではない」として触れていない。同省は数値が独り歩きすることを警戒し「あくまでも都道府県のために参考となるよう机上で算出したもので、必ずこうなるというわけではない」と強調する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200908280308.html

うーん、もうガンガン数字が独り歩きしちゃってますよ。だって数字出しちゃうんだもん。

今シーズンの入院率を全患者の1・5〜2・5%(38万人〜64万人)、インフルエンザ脳症や肺炎など重症者の発生率を同0・15〜0・5%(3万8000人〜12万8000人)として算出した。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090828-OYT1T01031.htm

おまけに、数字に幅持たせて発表したみたいなのに、何故か多くのメディアはミニマムな希望的数字の方を流しているようにも見えます。なんだろう、この大本営的な情報の取捨選択の仕方は。

米大統領諮問委員会は24日、新型インフルエンザによる死者が最大で、通常の季節性インフルエンザの2倍にあたる9万人に上る可能性があると指摘
(中略)
勧告では、米国内の感染者は年内に人口の3〜5割に達すると予想。

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090825-OYT1T00494.htm

米国ではワーストなシナリオが発表されているようです。死者9万人か…。米国の想定感染率は3-5割。悲観的ですね。あ、日本の方もよく読めば、ほとんど症状がない感染者も含めた感染率は5割に達するかも、と言ってますね。結構考え方は似てるのかな。

米国は入院患者の1/30が死亡すると見ているようなので、日本にあてはめれば高い入院率2.5%64万人で計算して64/30で死者は2万人強。日本では季節性インフルエンザで年1万人ほど死者が出ているので、「季節性の倍」とする米国の想定と大体合います。乱暴に、最悪その倍みても4万人程度。

大雑把に言って、死者2万人とか最悪4万人というのが想定される死者数になるのではないでしょうか。

クローゼットに死体を隠すのでなく、もうそこまで発表した方が良くはないですかね?。2万人の死者は覚悟しろって。イチイチ騒ぐなって。
実際にバタバタ死者が出てからパニックになるより、先にマックスの死者数出しておいて、その上で、日本ではどうせ毎年110万人がガンや心筋梗塞脳出血や肺炎や季節性インフルエンザや交通事故や自殺で死んでいるので、そこに2-4万人増えたって大したことはない。だから、騒ぐことはないって。